●大黒柱がある古民家再生の家●平成27年●

~築148年(明治元年)の漆黒の梁が空間を輝かせる!~

*お施主様の声*
私達は最初から古民家再生に興味があった訳ではありませんでした。古い平屋をどうにかして住めるようにするしかなかったのです。『こんなところに住みたくない』『でもここしかない』『どうしよう』というのが正直な気持ちでした。  MIタウン企画部様に出会い、この家の持つ良さを教えてもらい、古民家を個性として生かし、住むという新しい考えに変わりました。社長様に初めて家を見て頂いた時、梁や柱を丁寧に愛おしそうに見て下さったのが印象的でした。
未熟な私たちですので、初めての家づくりで分からない事だらけで、次々と疑問や不安が湧いてきました。その度に一つ一つ丁寧に、答えて下さり説明して下さいました。
限られてた予算のなのにこだわりや希望は多く、困らせたと思いますが、いつも真剣に聞いて下さり感謝しています。そのおかげで古民家の良さと、自分たちらしさとの融合点が見つかりました。住むのが今から楽しみで仕方がありません。
幼い娘連れでの打合せも多かったのですが、スタッフの方々も大工の方々も優しく娘に接して下さり感謝しています。ありがとうございました。
《この家の見どころ》
築148年…歴史の痕跡を窺わせる漆黒の大きくて重厚な梁は、
                  これから先にも引き継がれていく…
間取り図
ビフォー・アフター

お施主様自作の可愛いモザイク入りのポーチ

外壁は退色しておりました

腰壁を作ることでメリハリがでます

玄関before

玄関入って正面が入口でした

玄関after

正面にカウンターを設け部屋とワンクッションおきました

広縁before

明るい広縁です

広縁after

既存の天井をなくし解放感をだしました

床の間before

床の間

床の間after

欄間を樹脂ガラスにし暗かった和室も明るく

アフター
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お庭の緑がどこからでも見えます

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ユーティリティーへの入口

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梁間からのあかりが素敵です

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窓から遠い場所も天窓で明るく

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玄関からワンクッション置いた壁には飾り棚を

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リビングとの間仕切り壁に設置した障子窓が古民家の雰囲気を更に際立たせてます!


~ものを大切にする日本の文化~

明治元年に移築で当地に建てられていた築148年の古民家です。『ものを大切にする心』『歴史や文化がしっかりと建物に刻み込まれている』貴重な古民家の再生です。そこにはデザインの原点、アートの原点を思わせる自然体の高尚な技が随所に垣間見られます。千変万化する世界に目を奪われて、身近な宝物を見抜けなくなっている私達の心を覚醒させ、希望と勇気を呼び覚まし活力を与えてくれる貴重な地域資源である古民家です。ぜひ、この機会に一人でも多くの方がこの空間の魅力を現地にて体感して、新しい自らの宝物を発見して頂ければと願っております。

MI研究会塾長・一級建築士 片岡 正治