●天マドのある築70年の高床式田園古民家●令和元年●

~細やかな心配りが自然とマッチして優しさを倍加~

*お施主様の声*
 古い家を購入するにあたり、真っ先に思ったのは南海大地震に備えての耐震工事でした。そして、古い日本家屋の耐震を安心してお任せ出来るとして思い浮かんだのは、古民家再生に定評のあるMIタウン企画部さん。 耐震工事はもちろんのこと、改装時のデザインもおしゃれで、それでいて古い家の良さを十分に引き出してくれるとの話を人づてに聞いていましたので迷わずお願いをしました。現調に来てくださった時に、社長様が楽しそうに家を見ていたのが印象的で、説明を聞いていても家に対する愛が溢れていて、その瞬間、お願いして正解だったと確信しました。実際壊すと、思った以上に傷みがあり、手を入れないといけない所がたくさん出てきました。そんな状況でも限られた予算の中で耐震補強をしっかりして頂き、その上でこちらの要望に何とか応えようとしてくれる真摯な対応に安心してお任せすることが出来たのは言うまでもありません。また、住みながらの改装工事の為、いろいろ気を使って頂き、職人の方も工事がしづらいこともあったかと思いますが、こちらからの質問に丁寧に答えて下さり、相談にも乗って頂いたりと、色々良くして頂き、そして子供が慣れてきた矢先に工事が終わってしまうのが残念で寂しく感じます。
 まだ今の時点で工事は終わっていないのですが、優しい光が降り注ぐ懐かしい匂いのする家になるなと思います。仕上りが楽しみでなりません。
《この家のみどころ》
~幸福度を高める住居と、古民家に発見~
間取り図
ビフォー・アフター

平屋に2階建が増築されたお家。今回は平屋部分を主に工事させて頂きました。

サッシや外壁は工事し、断熱処置もバッチリ!

平屋部分と2階建部分の取合い。

玄関をこちらに間取り変更。

和室の間ばっかりでしたので、洋間に変更。

広々とした空間の団欒室。

南側の玄関入ってすぐの和室押入は・・・

団欒室に変更。一番、日も当たりとっても良い!!

天井高があまりなく、襖で間仕切られていましたが・・・

天井も襖も撤去し、広々とした空間に!

アフター

外壁は黒色の角波ガルバを貼り、落ち着いた雰囲気に。

梁の色と、アクセントの壁紙・床板の色がマッチし和の雰囲気を演出。

既存の床板・建具を見事に生かした空間。ガラス建具の内側には内窓を設置し断熱効果あり。

間取り変更した玄関は、新たに下足収納を設け、広めの玄関にしました。古建具を生かした仕切りの建具も風合いがあって、家に合ってます!

ゲストルームから使える収納は、お施主様のご希望の寸法で作成。

県産材の杉板を使用した床は、柔らかく心地良く調湿作用もあります。

暗かった空間には、天井をのけ天窓を設けると見違える位、明るく開放的な空間になりました。

一間のみ和室を残しました!既存の天袋や地袋の襖紙がとっても味があります!

暗くなりがちな北側の部屋は、少しでも明るくする為、建具の上部壁は樹脂ガラスで採光を。

タイル貼りの浴室でしたが、ユニットバスに交換。清潔感のあるホワイトをベースにアクセントを茶色にしたので引き締まって見えます!!


~古い誇れる文化に愛着~

目を輝かせながら、聡明なご夫妻が当社を訪れて来られたのは平成30年12月の事でした。古民家付きの土地を購入され、理想の住居造りを古民家に見出されたのでしょうか?言葉の端々に古い文化に対する愛着とそれを保てる誇らしさが強烈に伝わって来たのを、今もって思い出されます。

大きな啓発を受け、プラン作り、そして工事に携わらせて頂きました8か月間。この度完成を迎え、古民家の素晴らしさを、いや、このお家独自の個性が、住まうお施主様の心とマッチングして、これから様々と輝いていく事を想えば、心ときめいてなりません。住まう家にどれだけ力があるかをきっと証明していって頂く事に感謝すると同時に、一人でも多くの方々に『自分流の住まい創り』『自分流の住まい方』を発見するきっかけになればと心より念ずるばかりです。

~ハッピーライフ~ MI研究会塾長 片岡正治