●次の百年へつなぐ古民家●令和元年●

~夢を託す!2世帯・築50年の家~

*お施主様の声*
今回、リフォームするきっかけは納屋(物入として使っていた)を整理したい! と思ったのが始まりでした。 「壊して新築にしたら」と言う周りの意見もありましたが、以前より知っていたMIタウン企画部に相談すると、片岡社長が『耐震も兼ねて、直した方が良い‼』との一言で、再生工事をお願いする事にしました。
 社長さん始め、スタッフの方、腕の良い大工さんや職人さんの、細部に渡った気配りで丁寧に作業して下さり、予想以上の工事完成度に、本当に感服致しました。後々、息子たちがきれいにして使ってくれると思います。
 最後の置き土産になったと思います。
《この家の見どころ》
  ~納屋を主屋を連結し、一部増築! ~
間取り図
ビフォー・アフター

タイル貼りの外装

既存部分を生かしつつ、焼杉+洋漆喰で落ち着いた雰囲気に…

屋根瓦は傷み、外壁材も色あせていました。

屋根瓦は主屋と1体感を持たす為、釉薬瓦に。外壁材も角波ガルバで色分けしイメージがガラリと変わりました!!

昔は子供部屋として使われていたお部屋は納戸代わりに使用されていました。

ご親族がいつでも帰って来れるように、明るくて広々とした洋間に変更!

こちらの部屋も子供部屋として使われていた部屋ですが、大切に様々なものを保管されておりました。

和室はそのまま残しておきたい。というご希望でしたので和室を生かし、南面は増設した1階部分の屋根を利用しバルコニーとして使えるように致しました。

急勾配で、ご高齢のお施主様には危険な階段でした。

階段スペースは床を作り、主屋からの導線を一体で使えるようにしました。怖かった階段も架け直して上がりやすくなりました。

アフター

以前はプレハブ倉庫が建っていた場所には、寝室として使えるように増築をしました

主屋と増築部・2階建部を繋げました。

すぐお庭へ出られるようサンデッキを設け、収納スペースも十分な明るく木のぬくもりを感じられる寝室に。

お手洗いや、洗面・浴室へすぐ行けれるような間取り。

車椅子でも対応可能な広々としたトイレ

以前は暗かった階段スペースには新たに窓を設置し、明るいスペースに。

将来、ご親族が住みやすく部屋にしてあげたい。というご希望で、2階にも新たにトイレを設置しました。

将来の為、洗面化粧台も新たに設置しております。

2階建棟の1階部は玄関も兼ねて自転車や車を置けれるようにしました。


『感謝の結晶が家の形となる・・・

生前の御主人から、主屋の耐震補強工事をさせて頂いてから、かれこれ7年になるでしょうか。立派になられたご子息、お母様とご一緒に当社に来て頂いたのは、昨年の夏頃でした。『色々と父がご厄介になっていたので、離れの改装の方をお願いしたい』と、ご子息のお母様への感謝の想いはそうした一言一言の中にも感じ、今もって、忘れる事は出来ません。細やかな打合せや住まい方等、細々と打合せさせて頂き、本年6月末より工事着工、そして今回完成致しました。

深い想い入れのある古民家、その姿と心を残しつつ、次の世代へ喜んで受け継いで頂ける再生古民家は、新築建物にはない、精神の宝物が充満しております。ぜひ、日本の伝統の古民家の心と感性を現地にて体得されん事を、心より願っております。『人は、家によって育てられ、その人が地域を作り、国を作る‼』

家創りは、大切で貴重な事で、重大なことだと感謝と感動の中で創り上げています。

                     ~ハッピーライフ~     MI研究会塾長・木材劣化診断士 片岡正治