●和の古民家●平成30年●

~築80年古民家と築140年蔵付離れが奏でるハーモニー~

《この家の見どころ》
  ~人を優しく、元気にするソフトパワーを秘め、
         神宿る木を大切にする日本文化の大切さ~
間取り図
ビフォー・アフター

空家期間も長く、至るところ傷んでおりました。

屋根の葺き替え、外壁材の貼替、全て一新し、真新しい外観になりました。

雨漏りもしていた蔵。

必要最低限の工事をした蔵は屋根の葺き替えと、内部の工事を行いました。

日当りが悪く、常に湿気がひどく、カビの温床でした。

外壁は角波ガルバに貼替、水路もとり水はけに配慮。

建具で間仕切られていた和室。

梁見出しにし、3部屋を1つに。広く明るいLDKに。

和室より1段低かったキッチンスペース。

天井も撤去し、バリアフリー化も行い、洋間に変更。全ての部屋の床がフラットになりました。

アフター

南面の窓から入る日差しが心地よい。

既存の建具や床の間を生かし、蘇った和室。

白い壁に、既存の梁や柱の濃淡の色がとても合い、落ち着きます。

蔵の内装は、シンプルに。

キッチンは南面に対面。

腰板を貼り、目地に濃い色で押さえる事で引き締まって見えます。

荷物置き場になっていた部屋も、仕上げ材を一新し、秘密基地のような部屋に。

外トイレだったので、室内に取り込みました。

お風呂も外にあったのを、室内に取り込みました。


~やっぱり古民家再生には無限の可能性~

『自宅であった古い民家を直して住める様なら、直して住みたいので、一度建物を見てもらいたい』かれこれ4、5年前に当社に来られ相談を受けました。小高い丘の中腹の林の中に、古い木造の平屋・屋根や一部床が抜け落ちている蔵が、昔の面影を残したまま修繕を待ちわびているようでした。広い庭を活用し、離れの蔵をゲストルームや応接室として使い、自然豊かな環境で子供をのびのびと育てていきたい! との事でした。数多くの新築物件やリフォーム物件などを見て来られ、最終的には当社をご指名頂きました。大変に光栄でした。世界にひとつ、この家にしかない古民家の個性を存分に発揮して再生補強出来たのではないかと思います。是非、この機会を逃す事の無いように古民家の魅力を現地にて存分に堪能して頂ければと心より願っております。   ~ハッピーライフ~ MI研究会塾長・木材劣化診断士 片岡正治