●土佐山田町船谷・誇れる北上の古民家●令和元年●

~住う原点を教えてくれる。明治元年の巨木が語り合う梁群~

*お施主様の声*
MIタウン企画部さんとの出会いは、数年前。「家を持ちたい」というただ漠然とした考えの中、事務所に伺いました。知識もなくただ夢追う私達に、時間をかけ真摯に対応して頂きました。
その後、何度か内見会にお邪魔し、段々と「今ある家を大切にしたい」という思いが強くなり、妻の祖父が残してくれた母屋をリフォームする事を決断しました。 実際に工事が進んでいくと、天井に隠れていた大きな梁など初めて見るものが多く、全てが新鮮でワクワクの連続でした。日中も電気をつけないと暗かった居間には天窓が入り、高くなった天井と相まって、明るく広々とした空間になりました。MIタウン企画部さんにより、木の温もり・人の温もりを感じられ、子どもも大人も居心地の良い自慢の家が出来ました。無茶な相談ばかり言う私達に、長い時間をかけ大切な「家」を作って頂き、ありがとうございました。限られた工期の中で奮闘して下さった職人の皆様にも、本当に感謝申し上げます。
《この家の見どころ》
  ~明治元年の巨木が語り合う梁群、和と洋の混合の温もり癒される~
ビフォー・アフター

築年数を感じられる重厚感のある日本家屋

玄関サッシの取替・外壁材の変更をするだけでイメージが変わりました。

建具で間仕切られている和室の間でした。

県産材の杉板を使用したLDKに!梁も見出しにし、開放感のあるLDKになりました。

欄間や神棚もきれいに残っておりました。

欄間は取り外して、設置場所を変更。神棚・床の間も撤去し、洋間に変更。

畳下には、囲炉裏がありました。

この部屋のみ和室を残し、床の間と飾り棚を設置しました。壁は紅柄色の洋漆喰ですっきりとした、和室になりました。

土間キッチンで、天井高も低かったです。

土間キッチンでしたが、こども部屋を2つ設け、低かった天井も梁を見出しにし、広く感じます。

アフター

玄関ホールには、天井に木と、落ち着いた雰囲気のクロスを使用。また、LDKとの間仕切に上部は樹脂ガラス。

ロフトから眺めたLDK。

天窓を設けているので、部屋全体がとても明るいです。

左奥の開戸を開けると3.5帖のWIC。壁にはニッチも。

お子様がご自身でお選びしたクロスで、明るく可愛らしいお部屋に。

元々、土間キッチンだったこの部屋は、傾斜天井を生かし、少しでも広く感じられるように梁も補強しつつ上げました。

アクセントクロスで、落ち着いた雰囲気のトイレに。

高級感のある色味のユニットバスは、子ども達と一緒に入っても十分な広さです!

立派な欄間は、どこかに設置出来れば、、、というお施主様のご希望で東側の壁に移設。

転落防止の手摺には、古材と神棚・床の間に使われていた欄間を設置し、古いものを生かしつつ趣のある空間に。


~眠れる宝!『里の家にも古民家がある』~

「里の家が古民家で、そこを再生する事に決めました。」古民家の売物件を見て回り2~3棟検討した後の事だったので驚いたものでした。ご両親の許可と、ご主人の理解があって今回の再生工事が完成出来た様です。古いものへの愛着と物を大切にする心、美へのあくなきチャレンジ等、そのまま人への接する姿に現れている様でした。プランニングの段階で、型にはまらない独特な住まい方をご夫婦で追及された結果として、今回の意外な和・洋混合の古民家が完成致しました。ご夫婦と子供たちで創り上げられる1年後の家が楽しみでなりません。                    ~ハッピーライフ~ MI研究会塾長・木材劣化診断士 片岡正治