●媒人屋敷の昭和・大正の民家●平成30年●

~100年前の縁側が人と人を、人と自然をつなぐ~

《この家のみどころ》
  ~『和』・『洋』体感で、『和』の魅力に感動!!~
ビフォー・アフター

昭和の建物。

外壁の塗装、メインの居住スペースになる1階部分はサッシも入れ替え、断熱工事もしっかり行っております。

大正の建物。

軒が深く、ヌレエンがあり、庭があり、漆喰壁の色といい、趣があります。

ダイニングBEFORE

3方に窓を設けたことで、時間関係なく明るいダイニングに。

BEFORE

ホワイト基調のシステムキッチンを入れ、目線に窓も設け、明るく清潔感のあるキッチンスペースに。

大正の建物は和室の間で、襖や障子で仕切るような昔ながらの作りでした。

大開口の窓は、あえて2枚引違いにし、スッキリとさせました。ここから覗くお庭は、これから開拓される予定!

アフター

道路沿いという立地の為、窓は防犯上も考慮し、横すべり出し窓に。

外にあった、浴室・洗面は宅内にとりこみました。

トイレも外にあったのを、宅内にとりこみました。押入だった場所をトイレに。

玄関入ると、右側は広々とした間取りの大正の建物、左側はメインの居住スペースの昭和の建物。

床の間・神棚はそのまま残し、畳のままで。

和室だった部屋を、床板を貼り洋間に。この2部屋は、リビングとして使う予定!

正面の押入は、そのまま残し襖を!昔のまま使えるものは使います!

階段横の扉はトイレです。お家の中心に配置し、どこからでも使いますよう導線を考えました。

外壁は塗装・貼替・塗り壁と、材質や劣化度合によって対応を変えてます。


~住まい方で予算を有効使用! ~

『りぐりすぎないようにリフォームをしたい!』関東の知より高知に帰ってこられ、当社に相談しに来られたのが2年近く前でした。芸西の田舎の生家を直して、ゆったりのんびりと日々を送る為に先々の事を細やかに考えられての家造りでした。田舎暮らしの良さと現代の快適性利便性を細かく組み合わせ、工事箇所も最小限に抑えるという、まさに私共の技術力と企画力が問われる仕事でした。

住まう人の願い思いを一手に引き受けて、『どこまで実現できるのか!』これが私共の戦いで、今後も引き続き永劫に渡っての挑戦だと思います。『住居がいかに大切か!?』このテーマの答えを少しでも感じて頂ける見学・内見会であれば、これ以上の喜びはありません。

MI研究会塾長・木材劣化診断士 片岡正治